ペンギンライブでアルゼンチンのマジシャン「マヌエル・ラセル / Manuel Llaser」のマジックショーを観たので感想、レビューを書いてみたいと思う。
Manuel Llaser LIVE ACT (Penguin LIVE)
私はこの方を知らなかったのだけど検索すると毛糸玉からサインした紙幣が出てくる商品が出てきた。これは少し前に宣伝していたのを知っていた。その他にカードの記憶術のDVDも出しているようだ。
マジックはスペインで学んだらしくスペインの有名なマジシャンホァンタマリッツの推薦文もあったし、解説の中で言及もあった。
たまたま宣伝のトレーラーを見た所6カードリピートをやっていて私はこの演目に興味があったので見ることにした。
アクトの内容
- 6カードリピート
- オープンプレディクション
- ハンティングキングス
- コインのマトリクス
- ヨーヨーを使ったカード当て
- ザ・ヤーン(毛糸玉からサインした紙幣の出現)
40分ほどのショー。
登場してきたときからいかにもスペインのマジシャンだなーと言う感じが伝わってきた。
気になったアクト・作品
以下気になったものを中心に少し解説する。
6カードリピート
これは有名なプロットの作品。私が今までに学んだのは「Paul Daniels」のDVDでなのだけど実際にやるには少し難しいなという印象だった。最後のオチも少し弱い感じがする。
「Richard Osterlind」の作品はとてもやりたい作品だったけど多少の工作が必要でやるまで至っていなかった。
ステージでやるにはいい作品だなと前から思っていた。
で、この方のやり方は知らなかった。そしてとてもいい方法だなと思った。
難しくなく、神経をつかうところはなさそう。(その後少し練習してみたけど少し難しかった。)手のサイズによっては難しいなどあるかも知れません。
たまたまyoutubeのおすすめで出てきたタマリッツを観た所6カードリピートをやっていた。
すごい盛り上げているね。
タマリッツは6枚に増えるのかなと期待させておいて3枚のままだった、と言うところで笑いを取っている。ラセルはそれは無かった。
この2つの演技を参考にして今度実演してみたいなと思った。
オープンプレディクション
オープンという縛りが強いとやはり難しいなと思った。
ノーマルデックでやっている。
解説を見て賢いなと思ったけどストップしたカードの上に重ねるのはやはりクリーンさが損なわれる。
ハンティングキングス
サインしたカードが赤と黒のキングの間を行ったり来たりします。
一発目はガルシアがペンギンライブでやってたのと同じ感じでよかった。
ただ何度も行ったり来たりはやはり難しいなと感じた。
コインのマトリクス
カードを置いていく時に1枚取る方法はとても良かった。
マットのないテーブル上でも取れそう。置く時に音に注意すればマット無しで出来るかも。
その後はメトロノームを小道具として使っている。
シェルをうまく使っている。いいシェルだと出来ないかも。浅いガバガバの悪いシェルが適しているかね。
ワイングラスを使っておしゃれでビジュアルなのでストリートマジシャンが大道芸スタイルで囲まれてやる時にもいいと思う。
最後の1枚の消し方は見えなくする細工をしているのでクリーン。
細工なしの方法も解説している。
追記 2019/04/07
Youtubeのおすすめにこの演技が出てきたので貼っておく。
この作品の道具付きで商品になっていたようだ。
ヨーヨーを使ったカード当て
ヨーヨーでデックに当てるとデックが崩れて崩れた下のカードが客のカードという演出。
簡単なヨーヨーの技を披露して盛り上げている。
ストリートでお客に囲まれる大道芸スタイルでやる場合にとてもいいと思う。
他のアイデアでゴルフボールをパットして崩す方法も紹介している。
ゴルフのトレードショーやヨーヨーの大会でマジックショーをやる機会があればとてもいいプレゼンになると思う。
フィンガーフリップでも行けそう。
最初に客がマッチョで握手したら手が握りつぶされるようなアクション、ギャグをしている。私も機会があったらやってみる。
ザ・ヤーン
売りネタにもなっている作品だけど詳細に解説している。少し準備が面倒だけどオリジナリティーがあってインパクトがあると思う。
総評
全体的にオリジナルティーがあってよかった。やはりオリジナリティーは大切だね。
それほどすごいことをやっているわけじゃないけどちょっとした工夫でオリジナリティーを出しているのが参考になる。
6カードリピートのやり方が知れたので私は満足。