アメリカのとても有名なクロースアップマジシャン、ラリー・ジェニングス(故人)、のレクチャーDVDを見たので感想などを書いてみる。
これは1995年の作品のようだ。ラリーは97年に亡くなっているのでその少し前になりますね。このときはすでにあまり体調が良くないようで時々咳をして苦しそうにしている。
なので全盛期の彼ではありませんがそれでも貫禄はさすがという感じはします。
解説はされてませんがマジックキャッスルでのショーの模様が収録されている。参考になると思う。
先程書いたように全盛期のラリーでは無いのと有名な作品の解説が無いので出来たら先にA-1の作品、Larry Jennings Classic Magic, DVD、を見たほうがいいと思う。The Invisible PalmやThe Visitorの解説がある。その他のトリックの質も高い。
スライトオブハンドのマジシャンにおすすめします。
Larry Jennings Thoughts on Cards, DVD
Price: $23.06
目次
Four Card Retention
4カードリピート。1枚捨てるが数えると4枚になっている。
最後は1枚になる。
マジックキャッスルでのパフォーマンスで解説は無し。
3枚追加で最後は2枚でカウントしてるみたい。
片手で少し広げて4枚をディスプレーしている。
インタビュー
Cannibal Kings
4枚のKingの間に入れたカードが消えていく
カウントの途中のハーフパスが気になりますがここが解決すれば凄くいいかなと思う。
ティップ・オーバー スイッチ /Tip-Over Switch
バードネスブレーク / Verdnase Break、ビドルグリップで薬指でブレーク
カウントの途中にハーフパス
Sucker Punch
マジシャンが客のカードを探し出すが客のカードは4枚のパケットの中に入ってる、と見せかけて実は当たっていたというサッカートリック。
解説のみ
Cannibal Kingsとカウントの技法が同じ。
ファン・ピーク、「Steve Draun」の「FAN GLIMPSE」と同じ
ティップ・オーバー スイッチ /Tip-Over Switch
バードネスブレーク / Verdnase Break
Oil & Water
水(赤)と油(黒)
マジシャンと客が赤と黒のカードをそれぞれ4枚ずつ持って重ねていくが少しすると分離します。
2回目は怪しい動作無く重ねますが分離します。
手の中で振ると裏表で混ざります。
カウントしていき少しすると分離します。
マジックキャッスルでのパフォーマンス。
少し怪しいけど多少技法は使いますが気軽にできていいのではないかな。
エルムズレーカウントのような動き
サイドスティール
パーム
ビドルグリップのフォールスカウント
Card Up Spectator’s Sleeve
客の手の上に置いたカードが客のカードに変わり置いたカードは客のジャケットの袖から出てくる。
企業の立食パーティーでウォークアランドマジックで演るのにいいマジック。トレーナーの客でもできれば演れる相手が増える。半袖では出来ない
コントロールにカーバーパスを使っているがカルでも1枚だけのパスでもいいと思う。
カバーパス
ギャンブラーズ・コップ
Tips on the Top-Card Cover Pass
カバーパスの解説。
プロのマジシャンには必須のテクニック。
昔のレクチャーは全てそうだけど上からの映像だけなのでわかりやすくはない。
1番上のカードはディーリングポジション側の親指で引いている。
Tips on The Gambler’s Cop
ギャンブラーズコップの解説。
客側の両コーナーが人差し指と中指に当たっている。
私の最近は人差し指の代わりに掌を使う。
解説はしてませんが左手から右手に移す動作などもやっている。
Aces for Experts
エースアセンブリー。
4枚のAを実際に置いた状態からパームやスイッチなどして1ヶ所に集めます。
最初の差し込んでスイッチするのはあれだけどハンドリングなどを考えれば出来なくもないかもしれない。
研究してみる価値はあるかも。
Quadruple Coincidence
客がストップした2枚のカードが一致。カードボックスにそのことが記載されていてポケットにはそのカードのジャンボカードが入っている。
BACK TO THE MAGIC CASTLE
マジックキャッスルでのパフォーマンスで解説は無し。
ヒンズーシャフルのフォース
ストップした場所の誤認
Open Travellers / Invisible Palm
エースを1枚掌で取るが掌を見せてもカードが見えない。置くと現れる。見えない移動が3回繰り返される。
マジックキャッスルでのパフォーマンスで解説は無し。
ダブルを縦に弾く
パーム
インタビュー
Outstanding Triumph
裏と表で半分差し込んだ状態で両面のカードをリフルして確認できるトライアンフ。
有名なGoodwin / Jennings Displayを使う。
ここでの手順は少し複雑なのでシンプルなマイバージョンを作った。
技法
ハーフパス
追記 2020/05/08
私のハンドリングバージョンを撮ったので良かったら見てね。
アウトスタンディング トライアンフ / ラリー・ジェニングス
Nothing Yet Aces
客が選んだ4枚のカードを落としながらひっくり返すと4枚のエースに変化する。
デックの上で選ばれた4枚のカードをひっくり返していく。
変わったスイッチでよく考えられているがどうしても動作が怪しく見える。
バードネスブレーク / Verdnase Break
Twisting the Aces
裏向きのAがカウントするたびに1枚ずつ表替えって行く。
表替えすのにいろいろな技法を使っている。最初の状態にするのは少し難しい。
シークレットムーブの後にまだ何も起こってないように見せる改も入っている。
最後のエースは実際にはひっくり返りさ無い。
Flawed Transposition
4枚のキングと4枚のエース。エースが1枚ずつキングに変わりキングが8枚になる。
2 as 4、2枚のKを4枚のKに見せる、のムーブが連続だ。
オルラム・サトルティ
ビドルグリップから左手に取っていく時に上下のカードを同時に取るなどしている。
LarRoy Reverse
客が逆向きで差し込んだカードの上下のカードが表返る。
ラリバース / Larreverseを使用
同時にカードを1枚取っている。
Estimated Toss
デックにカードを投げて刺さったところのカードが客のカードと思いきや投げたカードが客のカードになってる。
デックの真ん中に前から差し込んだカードをLJアングル スティール / LJ angle stealで右手に抜き出す。
トップに持っていくのが動作に隠れてわからないように出来てる。
日本人の手のサイズだとはみ出やすいけどマスターしたいね。
Deck to Pocket
2枚のカードのうち1枚がポケットから出てきてもう一枚は手の中でデックが消えて1枚のカードだけが残る。
デックをギャンブラーズコップでポケットに入れている。
ラリーは先に現象を言っているが言わなければ問題ないかね。
Single Cup & Ball
カップと3つのボールがシルクから出現して最後はロードボールとカップが消えてしまうカップアンドボール。
Ladies’ Looking Glass
客4人に2枚ずつ選んでもらう。トップとボトムに出現。最後はカードを投げて空中でキャッチ。
上下に出現するのは面白いね。カップルにデックを上下で持ってもらい出現するってのもいいかも。
解説はなし。
マルティプルコントロールとパスとパームとリプレース。
感想
ビドルグリップでカウントする時になにかするのが多いね。
個人的にはOutstanding Triumphのマイバージョンが出来たので良かった。前からGoodwin / Jennings Displayをやりたかったので。
その他はまあまあだったけどテクニックなどかなり参考になったので良かった。
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