スペインのカードマジシャン、ダニ・ダオルティス / Dani DaOrtizの4枚組のDVDだ。
2018年の10月頃に販売されている。
今年にこの2が発売された。
そのついでにこちらを先にレビューすることにした。
4枚組なので色んな種類のカードマジックが収録されているが1番の注目はエスティメーション。エスティメーションというと正確に枚数を把握する難しいテクニックと思われるがここのはそうではなくアバウトでもできるのがすごいところ。今まで他では解説されていない。そして使える。
その他にも良いマジックがいくつかあった。
ダニ好きであれば是非買って。
そうでない人にもおすすめだけど是非共とは言わないので懐と相談して購入を。
演技はダニの英語。解説はダニがスペイン語で英語に同時通訳している。なので解説はちょとかったるい。通訳の英語は少し早口。
後、ピンマイクに何か当たっているのか音がガサガサしたり途切れたりするところが結構あるのはマイナス。
評価:良い
Here & Now (4 DVD Set) by Dani DaOrtiz
Price: $49.95
Here & Now 2 Dani DaOrtiz レビュー
目次
個人的に良かったのには★を付けている。
DVD 1 – NEW EFFECTS I
FULL CONCORDANCE
カードを配って行き4人にそれぞれストップしてもらい4つのパケットを作る。残りのカードの枚数を数えると10枚。配ったパケットのトップをひっくり返すと全て10のカード。
セットが必要。
4回タイミングフォースを成功させないといけないのでかなり難しい。
解説ではタイミングフォースの解説をしている。
評価:まあまあ
CARDS TO ORDER
デックからカードを複数枚一度に抜いてもらいそれをテーブルに並べる。並べたカード1枚ずつに、カードを配って行ったり複数枚引いてもらったカードを置いていく。
最初に並べたカードの数字と後で置いたカードの数が一致する。
次に最初に選んだカードから1枚を引いてもらい後から置いたカードをめくっていくと全て同じスーツが順番に並んでいる。
セットが必要。枚数のフォース。
全てフォースなのでかなり難しい。インパクトはあるけど少しダイレクトすぎてもう一工夫欲しいかな。
評価:あまりよくない。
THE DAGGER
3人のサインしたカード、デックの横からナイフを、客に横からさしてもらうとそれが客のカード。デックの上からナイフを刺して持ち上げるとそこから客のカード。
カードを加工してギミックを作る必要がある。
手順は難しくないけどもギミックを気づかれない様に自然に振る舞わないといけない。最後ギミックはテーブル上に残る。
ギミックは当分繰り返し使える。
評価:まずまず
REAL TRIUMPH
客がテーブルの下でデックの半分を裏返して混ぜます。
テーブルの上に出して広げると全て裏向き。
表向きのカードの枚数を当てる演出がいい。他のトライアンフでも使えそう。
すごい様に聞こえますが実際はナチュラルブレークからハーフパスして戻す。多少の工夫はあるが。
それほど難しくはないけど種は単純なので逆に難しいかもしれない。
解説ではワンハンドハーフパス。
評価:あまり良くない
★HOFZINSER BILL
借りた紙幣を丸めてマジシャンがカードを配るとストップしたい好きなところで紙幣を落としてもらう。止まった前後のカードを選んでもらい置いていく。それを何回か繰り返す。
最後に紙幣のシリアルナンバーを見ると置いたカードの数字と一致する。
ユートピア / UtopiaのI Second for Magicと同じ原理。
最初にセットが必要。
これは数回実演した。お気に入り。
フォースだけど幅があるので余裕を持ってすることができる。
失敗してもリカバリーできるのもいいところ。
ダニーの実演の臨機応変なアドリブも参考になる。
評価:かなり良い
A NEW FORCE
客の選んだカードを3回で当てるというが失敗する。
残りのカードを全て表向きに広げると全てのカードが客のカードである。
Her Majesty’s Spellのデックの別の使い方。
1、2枚目は一回のタイミングフォースで同時に出してる。
最後のカードは客の言った数字の枚数目から出てくるがこれはダニがよくやる18のやつ。
悪くないけどHer Majesty’s Spellというとても強烈なマジックがありますからこの仕組み自体はそちらに取っておきたい気がする。
評価:まずまず
Interview
スペイン語で英語字幕。
DVD 2 – NEW EFFECTS II & THEORY
POKER A PETICION
客の言ったポーカーハンズ、数字の組み合わせ、人数、何人目のところかが全て実現される。
デックを全てセット。フェローシャフル。
現象はすごいけどダニの実演でも無理がある感じ。
評価:いまいち
FROM THE POCKET
赤と青のデックを2つ使う。片方のデックから見て2枚のカードを選んでもらう。もう片方をポケットに入れてそのカードを取り出す。
ペンギンライブなど他でも実演しているやつ。
準備が必要。この準備は他のマジックでも使うことがあるので普段から用意しておいてもいいかもしれない。
よくは考えられているがまあまあかね。
評価:まあまあ
HOFZINSER BILL2
客が用意したお札をおいておく。
数名の客がカードをランダムにおいていく。
カードの数字とお札のシリアル番号が一致する。
1巻のHOFZINSER BILLの違うバージョン。
こちらはタイミングフォースがないのでその点難しくはない。
ただ私は1の演出が気に入っているので1がいいかな。
こちらのバージョンはシリアル番号に0がない方がいいのかな。
シリアル番号が長い場合でも対応可能。
評価:まあまあ
CARD TO MOUTH
最初に1枚カードを四つ折りにして口にくわえておく。
カードを選んでもらってサインして返してもらう。
口で咥えたカードを広げるといつの間にかにサインしたカードになっている。
カードを口にくわえた時点ですり替えるんじゃないかと想像されてしまうのが難しいところ。
すり替えの動作はいい意味づけにはなっている。
評価:まあまあ
ILLOGICAL
1つのスーツを順番に並べて配る時に途中で順番を入れ替えるのを何度もするが毎回順番通りになってしまう。最後はデック全体が順番通りになっている。
カード全体でセットが必要。
アンチフェローからのフォールスシャフル解説。
フォールスオーバーハンドシャフル解説
よくできているが順番を入れ替えている感はあまりないので不思議だけどもと言う感じかな。
感想:まあまあ
INTERVIEW
DVD 3 -THEORETICAL AND PRACTICAL (AND MORE EFFECTS)
THE ESTIMATION
エスティメーションを使ったマジック。
★Lonely
客がカットしたところのカードを覚えて元に戻してもらう。
4つのパケットに分けて覚えたカードがあればそのカードを、なければ違うカードを渡してもらう。マジシャンの手から3枚が消えて1枚が残る。それが客のカード
これは準備も要らず簡単でいいね。
評価:良い
Only a Idea
客がデックをカットしてそこのカードを全員で覚える。デックを人数分に配って先ほどのカードを探してもらう。カードを返してもらってから誰のところにあったかを聞く。そして当てる。
すごいんだけどこのままだと客が4人の場合エスティメーションで4枚以内なので少し難しいかも。2枚目含めてアウト考えておくといいかな。
評価:まあまあ
★Vernon’s ACAAN
客の引いたカードが客の言った枚数目から出てくる。
それほど難しくなく簡単にできていい。
賢いなと思った。
評価:良い
THEORY ESTIMATIONS
エスティメーションについて解説している。
THOUGHT CARD
思ったカードのマジック。
Invisible Spelling
客が見えないカードで思ったカードのスペルを綴ると出現する。
セットが必要。日本語でやる場合は置き換えが必要。
実際には5枚のカードのうちどれかを選ばせているが思ったカードを当てたと思わせることができる。
シャフルもよくされた感じで不思議だけどセットが必要だしあまりやる機会はないかな。
評価:まあまあ
Choose & Thought
客が思ったカードと引いて返してもらったカードの位置を入れ替える。マジシャンはデックの裏を見て2枚を当てる
キーカードを使う簡単な手品に思ったカードを当てるのを追加している。
簡単にできる。
評価:まずまず
THEORY
ABAOUT THOUGHT CARD
実際には見せたカードを思ったカードにする方法を解説。
これはダニのペンギンライブの1、2が参考になる。
LATHERAL THINKING AND PERCEPTION
Triple Location
3人が選んだカードを当てる。
赤と黒にわけたデックで3人のカードを当てる。
いいアイデア。
カードを当てる時もデックをあまり見ないでもいい様になっている。
解説ではワンハンドハーフパスを使ったカード当ても解説している。
評価:まあまあ
INTERVIEW
DVD 4 – SEMIAUTOMATIC TRICKS & THEORY
セミオートマティックマジック
ACCAN BY PACKETS
3つにわけて客が操作したパケットのトップの数の合計の枚数目からもう一つのデックで選ばれた客のカードが出てくる。
客にさせる動作はごちゃごちゃしているがマジシャンだと追えなくないね。
評価:まあまあ
THE LUCKY MAGICIAN
客がカットしたところの枚数分を配ります。それを繰り返して残り少なくなったところで客のカードが出てくる。
A~Kのセットが必要。その場でカルでセットする方法を解説してる。パスを使ったフォールスカット解説。
Dani’s Collection of Weapons (Happenstance)ですこし違う演出でやっている。
評価:まあまあ
THE POSITION
客が見ないで1枚だけ裏返したカードの枚数目からもう一つのデックの客のカードが出てくる。
簡単なセットが必要。
客が混ぜてから1枚裏返しているので不思議。
演出が参考になる。
評価:まあまあ
★THE THREE CARDS
客が密かに決めた枚数目のカードを3人それぞれで見て覚えてもらう。その3枚のカードがテーブルを通り抜けて落ちてくる。
ダニの他のDVD、Chaosの3 cards with the touchを簡単にした感じだろうか。こちらでは客の数字を知らなくてよく簡単にできる様になっている。
評価:良い
THE BLIND CARD
客が選んだカードが別に選んだ4枚のカードの数字の合計の枚数目から出てくる。
1枚フォースあり。
評価:まあまあ
IMPOSSIBLE LOCATION
客が思った数字の枚数目のカードを覚えてその数字分移動させたり2つのパイルにわけたりごちゃごちゃにして最後はマジシャンがスプレッドされたカードの上を指を移動させて客が見ないでストップといったところが客のカード。
数理的なトリックがあるのはわかりますがいつ見たのかは分からず。
最後は特に解説してないけどタイミングフォース。
評価:まあまあ
★CHAOTIC COINCIDENCE
マジシャンが最初に置いておいた2枚の予言とテーブルの下で2人の客が交換したカードがメイトカードで一致する。
不思議だね。
評価:良い
INTERVIEW
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