アメリカのマジシャン ジョン・バノン氏のペンギンマジック(アメリカのマジックショップ)でのライブ(レクチャー)を鑑賞したのでどんなのだったかを少し書いてみる。
ジョン・バノンはマジックの作品を作ることで有名で特にカードマジックの作品が多い。
今回のライブではすべてカードマジックになっている。
言語は英語だけど割とゆっくり喋り聞き取りはし易い方だと思う。
まあ、私はなんとなくでしか理解できませんが。
ただ、マジックをある程度やっている方ならマジックに関しては理解できると思う。
ライブは10.23.16だった。
で、以下、内容、感想など。
2:53(分:秒)
・Strangers’ Gallery- finally, a logical color-changing deck routine
カラーチェンジングデックルーティーン
彼の初期の映像作品「Impossibilia」で解説されている。
「Impossibilia」では最後赤いデックに変化したけど今回は最後にレインボーデックに変化している。
ここで使われているギミックカードを昔自作した。
バノンが使っているGolden Nuggetのカードがカッコよく、欲しかったのだけど当時は入手することが出来なかった。
14:21
・Trick Shot Production – a card divination and surprise production
カード当て。
最後のオチにビリヤードの8ボールが出て来る。
ハートの3でも使えるね。
インパクトがあるのでテーブルホッピングにいいじゃないかな。
フォースがクロスカットフォースっぽく改良されている。これはかなり使えそうに思う。
22:03
・Power Of Poker – two freely chosen poker hands predicted perfectly
ジャンボカード10枚使ったポーカー。
マジシャンが配る2枚のカードから客が選択していくが必ずマジシャンが勝つ。
そして両方のポーカー・ハンドが予言されていたというラスト。
ジャンボカードなのでパーラーで使えるね。
選択の後の動作が?と思われないようにしないといけない。
Final Verdict
38:39
spectator cuts to, and turns over, the Aces
客が自由にカットした山の上からエースが出現する。
「Impossibilia」とは最後を変えていた。
私は前の方法でやるかな。
ジョン・バノン カードマジック Dear Mr.Fantasy P84
45:33
・Doctored Daley – classic in-the-hands Ace transposition
よくあるAの赤黒の交換現象。
腕を交差させる演出がいい。
簡単なマジックをさらっと演るのにいいマジック。
49:35
・Watching The Detectives – truly offbeat sandwich routine
4枚のAと2枚のJ(探偵)
客が選んだAをデックの真ん中へ、探偵役のJで上下両サイドから挟み撃ちにするけど実はすでに捕まえていたというオチ。
ジョーダンカウントとマルティプルシフトと言う技法を使う。
55:31
・Origami Poker – offbeat royal flush production from a shuffled deck
折り紙ポーカー
「Dear Mr.Fantasy」の東京堂出版の翻訳本に入っている。
16枚のカードを裏表ごちゃごちゃに混ぜて4×4にして折りたたんでいくと最後にポーカーのロイヤル・フラッシュが現れる。
有名な原理を使っている。
普通は1枚のカード当てだけど5枚のカードを使うことによって途中のごちゃ混ぜ感が増している。
この折りたたみのマジックを最初に見たのは25年ほど前にSAMの例会でレナート・グリーンの本に書いてあったと会員の方に見せてもらったのが私の中では最初。
Woody AragonはPenguin Liveでカード当てで折りたたみのマジックを演じている。
私は1時間ぐらい演じる場合はこういった少し変わった種類のマジックを入れるようにしている。
1:07(時:分)
・Spin Doctor – twisting the Aces with a twist
4Aが次々に裏返って途中スペードのAが消えて現れて、最後は裏の色が変わる。
DVD「Fractalicious」に収録されている。
1:19
・Montinator 5.0 – a game you just can’t lose
Joker3枚とQueen1枚でおこなう3カードモンテ。
JokerとQueenの裏の色が違うし、JokerとQueenと文字も書かれているので間違えようがありませんがそれだけでなく最後は4種類のQに変化する。
DVD「Fractalicious」に収録されている。
1:24
・Bullet Catcher – find four Aces fast
マジシャンが適当にカットしたところから4Aが出てくる。
1:25
・One Of The Better Losers – know when to Hold ‘Em, and when to fold ‘em
ポーカーの作品
イマイチよくわからん。
1:34
・Mousetrap – self-working, slow motion, impossible sandwich location
等量の山の原理 / THE PRINCIPLE OF EQUAL PILESを使っている。
客が覚えたカードを2枚のカードでサンドイッチして捕まえる。
客が取った枚数と同じ数の場所のカードを覚えてもらい、それを当てるのだけど普通はしないといけない順番の入れ替えをしなくていいようになっている。
その代わりデックは52枚揃っているか枚数を把握してそれによっての調整が必要。
1:42
・Collusion – self-working ACAAN – teamwork!
マーチン・ガードナーのGemini Twinsの原理を使っている。
好きなところでストップしてもらうのではなく、先に決めた数の枚数目でストップする。
2人の数字を足した数だけ配ると先にストップして選ばれたスーツと数字のカードが出てくる。
単純に3つの予言でやってもいいかもしれない。
1:59:50
・Bannon Triumph – the classic self-working offbeat triumph routine
「Impossibilia」に収録。
演戯のみ。
いつ見ても素晴らしい。
セットが必要だけど場合によってはカード当てをしながらスーツを揃えてやってもいいかななどと思っている。
以上だ。
まず、バノン太りましたね。
「Fractalicious」の時も今と同じぐらい太っているがやはり歳のせいだろうか息が荒かったりして健康面が心配になった。
ペンギンライブについて。
最近のレクチャーはPDFでタイムテーブルが付く。(前は付いていなかった)
プロテクトはかかっておらず、自由にダウンロードできる。
John Bannon LIVE (Penguin LIVE) SUPPORT LIVE MAGIC. DOWNLOAD THE FULL LECTURE TODAY.
Price: $29.95
ジョン・バノンはプロ並みに活躍しているが本業は弁護士さんなんだよ。出来る人は違うね。
彼の作品は簡単にできるけれどもよく考えられていてインパクトの強い作品が多い。
難しい技法はほとんど使わない。
ただ、注意しないと客からはなにかおかしいな?と思われる動作もあるのでそこは色々と考えて上手いこと注意を外して演るようにしないとだめだね。
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