接客業の基本で異性が対応するというのがある。男性の客なら女性の店員が、女性の客なら男性の店員が対応したほうがうまくいくというセオリー。
それはマジシャンの場合には当てはまるのだろうか?
個人的な経験
まずそもそも異性が対応するとうまくいくというのは本当なんだろうか?
私は20代の頃、冬の間はスキー場でスキーのインストラクターの仕事をしていた。
その中の1月下旬から3月上旬は長野の志賀高原で中学、高校生の修学旅行生を主に教えていた。
そこではかならずではないけど可能な限り異性のインストラクターが教えていた。
男子生徒の場合は女性インストラクター、女子学生の場合は男性インストラクターが教える訳。
客が生徒で中学高校生だから一般の客とはかなり違っている。
一般の客ならインストラクターの言うことを聞かないなどと言うことはまずないでしょうが生徒は違う。まあ、言うことを聞かないこと。
こういった修学旅行生のインストラクターは大学生のアルバイトが多く、初めてやる女性のインストラクターなどは生徒が言うことを聞かず泣き出してしまうようなこともある。
そういった特殊な環境を長年やった経験から異性のコーチが教えると言う風に自然となっていったのだと思う。
男性コーチが男子生徒を教えると反発するし女性コーチが女生徒を教えると言うことを聞いてくれないと言うのがある。
そして異性だとどこかしらよく見られたいとかそういった気が働くのも大きいと思う。
例外
どうしても男性コーチよりも女性コーチの方が少ないので男性が男性を教える事も出てくる。
それと修学旅行生は必ず雪無し県の学校なのだけど1班分程度は経験者もいてそう言う子は大抵男子コーチが教える。
元々滑れる上に上達も早いから下手したら女性コーチだと教えれないほどになる事も多いのだ。
これはスキー技術よりも体力的な問題が多いでしょ。
マジシャンの場合
マジシャンの場合は主にクロースアップマジシャンがお客との対応が多くなる。
クロースアップの場合お客との距離が近く接客業の一種だと言っていいと思う。
一般的に男性のお客の場合はやはり女性マジシャンが対応すると男性客の食いつきはいいと思うし女性客はやはり男性のマジシャンが対応した方がいいと思う。
一般的にと言うのは余興で賑やかしの役目を受けているときなどはそうだと言う事かね。
例えばがっつり不思議な現象を堪能したい、と言う場合は男性のマジシャンが対応しなければならない。
現状としてマジシャンの人口が男性で占められているのでどうしても相手を騙す能力に関しては圧倒的な実力差があるから。
それとやはり対面で対応しますから体力的な問題もある。
相手をがっつりと騙すようなマジックの場合マジシャンの体格や体力に依存する場合があるのだ。
なのでその分野では男性のマジシャンの方が有利だと思う。
結論
基本はやはり異性のマジシャンが対応するのが良いのではないだろうか?
しかしマジックを楽しみたいと言う客の場合は男女の性差は関係ないように思う。
その場合は男女に関係なく良いマジシャンが対応すればいいと思う。
ただ残念な事にマジック業界の男女比は圧倒的に男性優位なので男性のマジシャンが対応することが多くなると思う。
そしてすごいマジックを見たい、と言う場合は体力の違いなどもあり男性の方が有利なのかなと。スポーツではないのにやはり体格や体力差がマジックのすごさに関係するんだなと言うことだね。
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