新宿の紀伊国屋南口店の洋書コーナーにぶらっと立ち寄ったところラブ★コンの洋書版が売っていた。
どんな風に翻訳されているのか、興味が湧いたので購入。
英語の勉強にもなるし。

サイズは日本の単行本より少々大きめ。外人はでかいから?
縦書きの日本語吹き出しに横文字を入れないといけないから少し大きいこのサイズの方が翻訳のことを考えるとベターだね。

吹き出しとか、小さく書かれた独り言や、絵の中に書いてある日本語や、擬音などほぼ英語に書き換えられていた。
これはかなりの手間暇が必要でしょうな。
日本円で1264円。アメリカでの値段が$8.99とちと高めなのはこの手間賃なのだろう。

翻訳はどうなんだろう。
まず日本的な表現から英語への翻訳だけど「来週のサザエさんは」のくだりは007何たらかんたらとなってしまっている。
桃太郎のところはペットショップボーイズに。しかし、こちらは巻末に原作はこうですと解説が載っている。
オール阪神巨人や、ノリツッコミなどもそのまま記載されて、巻末に解説されている。
欧米の人にノリツッコミってわかってもらえるのかな?
こういった解説がもう少し沢山あるといいかなと。そんで巻末でなくコマとコマの間に入れてあれば親切だと思うのだけど。

TOTALLYと言う語が頻繁に出て来ますがこれは関西弁の感じを何とかして出そうとして使っているようだ。アメリカのアマゾンのコメントにそんな記載があった。
てことはまああんまり使わないって事かね。

その他の訳

胃カメラのかわりに人の体に入って病気でも発見してきたらどう!?
They should use you in nanotechnology! As a human nanobot!

体小っこかったら器も小っこいな
Grow up! Oh,Sorry,Guess That isn’t an option!

と、いまいち違ったりするけど、文字数の制約もあるし、なかなか難しいかね。
全体的にはよく訳されていると思う。

しかし関西弁の独特な感じが英語になるとやはり物足りないような感じがする。
何て言うか、趣が足りないというか。
これは英語と日本語の違いでしょうがないのだろうか。
こういった趣が無いからこそ英語は世界共通語になれたのかね。
表現の奥深さっていうのは日本語の方があるように思えますね。

ちなみにアメリカのタイトルは発音するとラブコムになるなかな?

日本で買うとちょっと高いけど興味持って読めるし、英語の勉強になるし、2巻がでたらでたらまた買おうと思っている。