アメリカ、シカゴの弁護士でありながら世界的にも有名なマジシャン、ジョン・バノンの作品DVDを見たので感想などを書いてみようと思う。
2011/2 リリースなので結構前の作品。前作のBullets After Darkをこの前に鑑賞している。
東京堂出版からジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER と言う書籍が出ているがそこが出典で1つだけその前に出たジョン・バノン カードマジック Dear Mr.Fantasyが出典になっている。DVDは英語なのもあるし本と一緒に観ると理解が深まると思う。

個人的にFinal VerdictPoker Pairadox ReduxWickedは良かった。

フラクタルと言うジョン・バノンが提唱するエンドクリーンのパケットトリックがいくつかあった。
悪くは無いのだけど凄く良いと言うところまでは行かなかった。

個人的に少し低調な評価もあるがもう少し作品について時間をかければ評価も上がるかもしれない。どれも質は良い。
テクニカル的にはそれほど難しくないけどミスディレクションが必要なところも多いので中級者の方やプロに教わりながらやると良いかなと思った。

Bullet Party (2 DVD Set) by John Bannon & Big Blind Media – DVD Price: $40.00

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目次

VOLUME I

VOLUME II

VOLUME I

Bullet Party

4枚のカードで数えるたびにスペードのAが表向きになったり裏向きになったりJokerになったり。
最後はJokerが他のAに変わりスペードのAにの裏の色も変わる。
エルムズレイ・カウント
エルムズリー・カウントでフラストレーション・ムーブをするトリプル・プレー・ディスプレーを使用

トリプル・プレー・ディスプレーは他のパケット作品でも使われているものだ。
ここはどうしても欠点になりますが連続のカウントでAとJokerが変化するのはこの作品の利点。
最後も驚くだろう。
マジシャンの見せる技量が問われる。

元はアレックス・エルムズリーのFour Card Trick

評価:まあまあ

ジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER P132

Final Verdict

客がカットしたパケットのトップから4枚のAが出現。
Smoke and MirrorsのDirected Verdictの最終バージョン。
最初に見たときはDirectedの方が良いかなと思い、次に見たときにはFinalがいいかなと思ったけど演るならDirected演るかな。

評価:良い

John Bannon Penguin LIVE ACT / ジョン・バノンのペンギンライブ

ジョン・バノン カードマジック Dear Mr.Fantasy P84

Box Jumper

カードボックスに入れた客のカードとマジシャンの選んだカードが入れ替わる。

技法

フレキシブル・スイッチアウトはコンヴィンシングコントロールの様な技法で2枚をずらした状態でスイッチする。
コンビンシングよりも簡単そうだけど違和感を出さないようにするのは少し難しいかも。

ドロップ・スライトTip-Over Switchとかチェンジとか言われるもの。
これも意外と難しい

フォールアウト・ムーブはベンゼイス・スピン・アウトの代わりにバノンが考えたカードの出現技法。
考え方はベンゼイス・スピン・アウトと同じだけど垂直に動くのでスペースが狭くても大丈夫。

評価:もうひとつ

ジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER P177

Riverboat Poker

メモの通りセットして配るとマジシャンのところに4Aが揃います。もう一度やると客がフルハウスだけどマジシャンはロイヤルストレートフラッシュが揃います。

メモを客に見せてスタックを組む演出はとても良い。
ただ2回目は配るたびに一人の客ずつ降りていく変わったストーリーなのがいまいちかね。
そのまま普通に配って行くほうがシンプルでいいかな。配られた全てのカードから一番強い手を作ってもらってもいいし。

評価:少し良い

ジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER P48

Poker Pairadox Redux

テキサスホールデムポーカーと言う2枚のカードを配ってハイカードのペアーが来ると強いというのを題材にした16枚のばらばらの4種類のA、J、Q、Kがおまじないをかけるとペアーになる。

Move Zero (Vol 3)でもやってました。Reduxとあるのがリセットがすぐに出来るバージョンだそうだ。Move Zero (Vol 3)ともこのバージョン。

評価:良い。

Move Zero (Vol 3)
ジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER P192

Fractal Re-Call (Revised)

2つのパケットの1つが全てスペードのAに変わってもう片方が4枚のAに変わりもう片方がロイヤルストレートフラッシュに変わる。

最初8枚を取るところが実演では本と同じ、カバード・ハーマン・カウント / Covered Hamman Countを使っているが解説ではビーザースライド?を使っている。
ハーマンはどうしてもスイッチが怪しくなるがこれは先に最初の1枚の下に7枚を隠しとるが最後はスムーズになる。
1枚目は注目させないようにする必要がある。

現象は良いけど今のところはまあまあかな。

ジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER P100

Crocodile False Cut

3分割で手の上で出来るフォールスカット。
裏、表、裏で重ねて表を抜き出す変わったカット。

こういうのはやらないね。
いまいち。

VOLUME II

Mega ‘Wave

4枚のQから客が選んだのが裏返る。もうひとつのパケットを広げるとそのQが表向きで出て来て裏は他と違う色。その他のカードはJoker。最初に裏返ったカードを見るとSmoke and Mirrorsと書いてある。

どうしても最初のすり替えるところが難しいね。
ここが上手くミスディレクションできれば使える。
演出は魔法をかけて裏返るでいいかな。JokerはブランクにしてSmoke and MirrorsをJokerにする。
要テーブル

とりあえずまあまあ。

ジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER P90

Fat City Revisited

2段階のサンドイッチカード。2回目は客のカード以外がサンドイッチされる。

簡単だね。2回目は思ったカードがサンドイッチされると言うギャグでもいい。
最初のサンドイッチはとても早いのでインパクトがある。
要テーブル

まあでもまあまあかね。

ジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER P185

Wicked

邪悪な黒いQのに捕まったドロシーが良い赤いQの間に逃れる。
2回目は移動しませんがすでに逃げていた。

最初のカウントが難しいので上手くミスディレクションをかけなければいけません。
ここさえクリアーできればストーリーも面白くとても良いだろう。

課題はあるが良い。

ジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER P185

Bullet Catcher

4枚のAプロダクション。自由にカットした所から4枚のエースが出現する。

昔のVHSのImpossibiliaのStrangers Galleryで使われてた技法。
デモではシャッフルされたデックから簡単な方法としてカードの表を見て4枚のAを出現させている。それをエリアス・マルティプル・シフトでトップにセットしている。

評価:私はいまいちかな

ジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER P144

Drop Target Aces

4枚のAをパケットに埋めていくが最後に残った4枚のカードがA。

レナート・グリーンの作品を簡単なテクニックにした作品。
ドロップ・スライト(Tip Over Change)とその一種のロードマップ・ムーブ、デックの真ん中に差し込んだカードが口に咥えられていたなんてのでよくやられるやつを使っている。

このままだとドロップ・スライトに注目が集まってしまうので実演は難しいかな。

評価:あまり良くない

ジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER P148

Four Shadow Aces

エースアセンブリー
別々に置いた4枚のAが1箇所に集まります。

マーローのボールド・サブスティテューション・レイダウン / Bold Substitution Laydownと言うスイッチを使う。
ここを上手く乗り切れば後は簡単。
アセンブリーはどう演じるのかが少しむずかしい演目。

評価:まあまあ。

ジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER P155

Big Fat Bluff Aces

変わったエースアセンブリー。エースの代わりに4枚のKingが出現する。そしてAが元のパケットから出てくる。

Four Shadow Acesから続けてできるようになっている。
シーヴァ・カウント、エルムズレー・カウントとジョーダン・カウントのコンビネーションを使う。

評価:あんまりかな

ジョン・バノン カードトリック HIGH CALIBER P169

CREDITS

作品のクレジット、参照文献が表示される。