スライディーニのヘリコプターカードを初めて見たときはこんなに面白くて不思議なカードマジックがあるのかと驚いたものだけどDVDなど映像での解説が無かったり色々と難しそうだということを何となく知って放置した状態になっている。
まあでもこんなにいいマジックに手を付けないのはもったいないなと思う今日この頃。
解説してあるブックも前に買ってあったのでそろそろやりたいなと思ったのだった。
演るにあたって簡単にまとめてみた。
思ったのはやはり難しそうだなと。角度に気を使うのとテーブルで着席の必要がある。
ただこんなに魅力的なカードマジックもそうないので何とかトライしたいなとも思う。
動画
ユーチューブ上では2本の動画がアップされている。
1つは晩年のスライディーニ。もう一つは50代ぐらいかね？まだ若い感じがする。
晩年の方は3回ヘリコプター現象が起こり、若い方は2回。
1、2回目は同じ方法の様。晩年の3回目はラッピングをしている様。
Tony Slydini – The Helicopter Card
Slydini’s Helicopter Card Trick by D.Angelo Ferri
The Magic of Slydini
by Lewis Ganson & Tony Slydini
これはTHE HELICOPTER CARDの解説が載っているというので購入した。
おそらく元々冊子か本だったと思うのだけど今は電子書籍というかPDFで閲覧ができる。
ここでは客は右側に配置する様に書いてある。
動画とは逆になっている。
ヘリコプター現象だけど毎回少しずつやり方を変えて客にカードを置くタイミングを悟られない様に工夫されている。
1回目
ファンの中ですり替える動作がある。少し難しい。
客のカードをファンからスティールする動作。これは天海パームでなく人差し指でホールドしているみたい。これも難しい。
置く前にいったんテーブルの端に手を置いてから次の動作でカードを置く。これも難しい。
2回目
2回目は1回目とほとんど同じだけどカードをスティールしてから直接カードを置いている。
これは動画の1回目と同じ。
3回目
1、2回目とはスティールの方法が違って天海パームをしている。ただ文章では天海パームとは言っていないが。
抜き出す動きが少し大きいから若干難しいね。
天海の状態でテーブルの上のカードを指し示す動きはいい。
動画の2回目だね。
4回目
3回目とスティールは一緒だけど客のカードをラッピングしている。両手が空であることを見せれる。
こちらでは両手をテーブル下におろしている。
動画の3回目だね。
動画では左手だけをテーブルの下におろしているね。
コインスルーテーブルと同じことをしているのだろう。
このまま4回目を繰り返して5回目をやってもいいように書いてある。
The Magic of Slydini
by Lewis Ganson & Tony Slydini
Timing Is Everything by Tony Clark
最初にHelicopter Cardのやり方を知りたくて買ったのがTony ClarkのTiming Is EverythingというDVDだ。
このマジシャンはスライディーニのお弟子さん。
期待して買ったのだけどこのHelicopter Cardは上のものとは違うものだった。Tony Clarkのオリジナルなのかな？客の半分のパケットに入れた客のカードがマジシャンの持っているパケットに飛行します。カードのすり替えで天海パームを少しだけ使っている。すり替えは結構動作が大きいので難しい。
客がテーブルのカードを確かめるところがこのマジックのいいところだけどそこが無くなっているので私はこちらはいまいち。
カードマジック・ザ・ウェイ・オブ・シンキング 松田道弘 著
私は読んでいないのだけど検索するとマジック研究家の松田道弘の著書のカードマジック・ザ・ウェイ・オブ・シンキングに｢スライディーニのヘリコプター・カードの研究｣というのがある。演じるのに何かヒントになることが書かれていそう。
機会があれば読んでみたいなと思う。
今ならドローンカード？
スライディーには何度も客に垂直に移動できて空中に滞在できるマシーンの名前を聞いている。
客はヘリコプターと答えますがこれは現代だとドローンと答えるかもしれませんね。
ドローンカードだろうか？
