アメリカ、シカゴのマジシャンジョン バノン氏のDealing With It Season 2というカードマジックを集めた作品集。
Genii Magazineの2018年のコラムを集めたものだそうだ。
Season 1に続けて2つ目のDVDだ。
作品では簡単で賢いOn The Borderが良かった。これはレパートリー入り。Flipside AssemblyとLa Giacondaも悪くない。
その他はまあまあかね。悪くはないけど気になるところがあったりインパクトが少し弱かったりなど。ただ参考になるし賢いなといつも思うのだった。
このDVDをおすすめするマジシャンは何度も書いているがあまりテクニックを使わずに賢くそしてインパクトのあるカードマジックをやりたい方におすすめ。若い人にもいいけどやはり年配の方にやってほしいね。
もちろんプロマジシャンにもおすすめします。
安いので1と2の同時購入をおすすめします。どちらかだけと言われると迷いますがその場合は1かね。
すべての作品の演技動画がYoutubeに上がっているので気になる方はまずは見てみて。
最近のバノンはかなり元気がない感じだけどこの作品ではまだ元気な感じ。ただ1よりは少し元気がないように感じた。
DVDの作り方はスタジオ以外での撮影があり少し手抜きしている。MoveZeroの様な色々な女性客が見たかったところ。
Dealing With It Season 2 by John Bannon – DVD Price: $20.00
その他のSeasonレビュー
Season 1 | Season 3
目次
Chicago Fire
シカゴオープナーを色違いのカードの代わりに裏に付箋を貼ることで余分なカードを必要としなくした手順。
ダブルのカットフォースのところが気になりますね。このアイデアのまま違う手順でできないかを考え中。
使う技法
カットフォース
Jay Ose False Cut
表向きでタッチフォースを使ったスイッチ
La Giaconda
2枚のJackの間に一瞬で客のカードが出現するというお話のカードマジック。簡単でいいね。最初のJackの出現の演出も気に入った。
使う技法
ボトムティルト
3カードキャッチ カードマジック辞典のQuick as a Wink
★On The Border
客の選ぶカードを2枚のカードでそれぞれバリュー、数字とスーツ、マークを予言している。
セットアップが必要だけど上級者であればその場でカルしてセットして即興で可能。
オリジナルはアレックス・エルムズレイ。
大昔のバノンの作品集ImpossibiliaのHeart of the cityで使われていたスウィッチ技法が使われている。
ジョグシャッフル or アイルランドシャフル
グリンプス
ブラザージョンハーマン ミステリーカードのスウィッチ
動画はトップに貼ってあるトレーラーの後半に収録されている。
Prophet Motive III
客がシャフルしてカットして選んだカードが最初にマジシャンが予言していたカードと一致する。
使うテクニック
Hybrid Holdout
Jay Ose False Cut
カットフォース
少し長いよね。最初のワンパイルはシャフルしてないのが気になるので2枚パームしてしてパイル交換とかはどうだろうか?
Rockstars
4枚のAを1枚ずつデックの中に入れていくが最後のAが4枚のAだった。
使うテクニック
ブリザークリンプとコーナークリンプ
シークレットアディションしてからSpread which hides cards
シャーリアカット
ミスコール
クリンプカードの代わりにひっくり返したカードを使っても出来ますね。
Three Part Harmony
マジシャンがカットした所からKingが4枚出現。Kingを4つのパケットに分散するけど1箇所に集まる。4つのパケットのトップからはAが出現。
セット
フォールスシャフル
Bullet Catcher、スイングカットによるKingの出現。解説ではマルローのオーバーハンドシャフルして客がストップを言って4つのパケットを作ったトップから出現する方法を解説。
マルローのスイッチ、4枚のカードをインジョグでターンオーバーしてブレーク。トップをターンノーバーして3枚をシークレットアディションして持ち上げる。
BONUS – Flipside Assembly
4枚のAが一箇所に集まる。
技法
ビドルムーブ
Book Break ターンオーバーしたパケットのブレークを保持する。
バノンの演出もいいし簡単にできていいね。
BONUS II – also learn:The JB Double Lift
スチュワードゴードンターンオーバーを簡単にしたバージョン。カードをたわませたり弾いたりして自然な感じを出している。
ブレークは必ず作ってからスタートしている。
自然に見せるところの動作はそれなりに練習が必要そうだ。
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